『童話の宝石箱』
「桜草の冬日誌 」の抜粋:・・・・・
木枯らしがヒューヒュー吹いています。
雪もコンコン積もりました。
でも、町の外れにある小さな雑木林の真中に、日溜まりの場所がありました。
冬なのに、なぜかそこだけはポカポカと
いつも暖かくて春のようです。
いつの間にか誰かがそこに花の種を蒔くようになり、
やがて花園になりました。
デージー、桜草、パンジー、ストックそしてバラなどの
花の香りが、ふんわりと漂っています。
ここには、さみしい人、疲れた人、犬、猫、猿、
キツネまで、毎日誰かが訪れます。
それで・・・花たちは冬の間、
その日の花園当番を決めました。
来た人や動物を慰める当番です。
昨日はデージーさんの当番でした。
コンコン雪の中で、
お腹がすいて死にそうなウサギがたどり着きました。
デージーさんは自分が食べられることにしました。
でも大丈夫、根っこがあるからまた出てきて
花を咲かせることが出来ます。うさぎは夢中でデージー
をモグモグ食べ始めました。・・・・・
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