『カラスの童話』
「(三話) カラスである僕」の抜粋:・・・・・
子カラスのピカリは、母を離れて一羽だけで餌(えさ)をさがすことが多くなってきていました。
ある夕方、ピカリが眼をかがやかせて山にもどってきます。
「母さん!僕ね、山むこうの湖(みずうみ)でね、すっごいエサ場をみつけたんだよ!明日も行くんだぁ!」
「そうかい、そうかい。それは、よかったねぇ」
「人さまのゴミを荒らすことじゃないんだよ。明日、母さんを案内(あんない)するよ」
「そうかい、でも明日は、行くところがあるから明後日(あさって)にしておくれ」
「うん、いいよ。じゃあ、僕だけおいしいのを、もっと!もっと!いっぱい!いっぱい!食べてくるよ!」
「ぼうや。もっと!と、いっぱい!と言うのは、カラスにはね、なくてもいいんだよ」
「ふうん・・・。」
ピカリは、首をかしげながら眠りについたのでした。
翌日の夕方になり、ピカリが夕焼け空から舞いおりて帰ってきましたが、元気がありません。
「ぼうや、どうかしたのかい?」・・・・・
続きはこちらでどうぞ!⇒ カラスの童話
|